Category: ニュース

ハノイで最も神聖で有名な13のお寺

幸運と平和を祈るために仏塔に行くことは、ベトナム人の長年の習慣です。特に新年の初めには、塔や巡礼に行く必要性が最も高くなっています。以下の記事を通して、ハノイの13の有名で神聖な神殿を見てみましょう。

 

ハパゴダ (Chùa Hà)

ハパゴダは、運を祈るハノイで最も有名なパゴダです。今日のハパゴダの建築は、古代と現代の美しさの組み合わせです。一番外側は3つのアーチがあるタムクアン門で、真ん中のドアは最も広くなるように設計されています。タムクアンは2階建てで、左側に上る階段があります。上層階はスタッキングマッチのスタイルで建てられ、下層階は3つのコンパートメントに分割され、12本の柱が表面に建てられています。 寺院の門をくぐると、半円形の湖と緑豊かな庭園があります。湖の隣には、4面のThanh Duc TuBi石碑があります。メインの塔は、ティエンドゥオンとトゥオンディエンのあるディンのスタイルの構造で、5つの大きなコンパートメントがあります。特に、塔の仏殿には大きなものがたくさんあります。ハパゴダのメインホールの後ろには、前の寺院と後の寺院を含む母宮があります。 今日、神殿の古代の遺物は、人々によって作られた新しい供物に置き換えられました。しかし、ハノイカウザイパゴダはその古い美しさを失っていません。優雅さを祈るハノイの神殿であり、首都に到着する際に見逃せない観光地と言えます。

フォンパゴダ(Chùa Hương)

ハノイのミードゥク県のフォンソンコミューンにある香寺は、世界中からの観光客が言及する寺院の1つでもあります。これは、多くの異なる寺院や塔で構成される文化と宗教の複合体です。

香寺には一年中いつでも行くことができます。しかし、太陰暦の1月から3月までの期間は、近くから遠くまで仏教徒が寺院に最も集まる時期です。香寺に行くのは仏教の巡礼だけでなく、この場所の魅力的な山の風景を訪れて探索する機会もあります。

ハノイの中心部から香寺までは約2〜3時間かかります。ここに来るバイク、車、バスなどの車を選ぶことができます。香寺、ティエントル塔、トリン寺院、ギアイオアン塔、ロングヴァン塔、ロングヴァン洞窟などのいくつかの有名な寺院や洞窟は、香寺の複雑な風景の中で神聖です。

チャン・クオックパゴダ( Chùa Trấn Quốc)

タイホ区西湖の東側に位置するチャンクオック寺は、ハノイで一度は訪れるべき寺院の1つです。リートラン王朝の時代、この神殿はタンロン遺跡の仏教の中心地として選ばれました。今日、チャンクオック寺はハノイの人々の精神的な目的地であるだけでなく、国内外の観光客の観光地でもあります。

チャンクオック寺の総面積は約3000m2で、正面にはたくさんの木々と湖があり、首都の中心部にある精神的な場所の詩的でありながら壮大なシーンを作り出しています。トランクオックは北宗に基づいて建てられた寺院で、正面玄関、線香の家、上部のホールの3つの主要な寺院で構成され、コンという言葉を形成しています。 1989年、チャンクオック寺は国の歴史的および文化的遺物として認められました。

満月の日や毎月1日には、首都の人々がチャンクオック寺にたくさん来て、家族の健康と幸運を祈っています。特に正月初日は、参詣や仏陀を祀り、神殿を訪れる観光客が非常に多い。

一柱寺 (Chùa Một Cột)

一柱寺は、マットパゴダ、ディエンフウトゥ、リエンホアダイとも呼ばれ、ハノイの首都の中心部にあるユニークな建築の塔の1つです。塔は主に木造で、主な石柱があり、柱の上には小さな塔があり、澄んだ青い湖に囲まれています。全体的に、このデザインは湖の表面に生えている蓮の花に非常に似ています。何度も改修・修繕されてきましたが、今でも一柱寺は古くて静かな特徴を残しています。

外から神殿に入るには、お香を燃やすために13のレンガの階段を通過する必要があります。塔の中には、蓮の台座の一番高い位置に座っている泉仏像があり、オーラを放っています。寺院の庭には、ホーチミン大統領がインドを訪問した際に、1958年にインド大統領から寄贈された大きな菩提樹が植えられました。

一柱寺は、アジアで最もユニークな建築物を備えた寺院として認識されているハノイの塔の1つであり、ハノイに来るときに観光客が見逃すことのできない観光地です。

フックカーンパゴダ (Chùa Phúc Khánh)

ドンダー区の住宅街にある神殿として、これらの小さな神殿は、仏を崇拝し、平和を祈るために、近くから遠くから仏教徒で常に混雑しています。

Phuc Khanh Pagodaは、黎朝後期に建てられました。これまで何度も修復と改修が行われてきましたが、3つのアーチからなるタムクアンの古い伝統的な建築が残っており、メインドアは2つのサイドドアよりも大きくなっています。タムクアンの後ろには寺院の庭があります。仏殿は前庭とハーレムで構成されています。フロントホールは5つのコンパートメントで構成され、ハーレムは3つのコンパートメントで構成されています。モデルハウスと先祖代々の家はトラスデザインです。

満月の日または初日、ガトゥソ地区を通過すると、巡礼の際にプクカンパゴダに出入りする人々が見られます。特に年の初めには、年の終わりを祝うために何千人もの人々がここに集まります。

ラングパゴダ (Chùa Láng)

Chieu ThienTuとしても知られるラングパゴダは、ドンダー地区にあるハノイの塔の1つです。調和のとれた建築のおかげで、この場所はかつてタンロン遺跡の西側の「森の最悪の部分」と見なされていました。

ラング塔の建築には、古代の王の門に似た門があり、柱の側面に4本の四角い柱と3本の湾曲した屋根が取り付けられています。中に入るのは広々とした寺院の庭で、真ん中にはお祭りの際に輿を置くために使われる石のハッチがあります。中庭の終わりに行くのはタムクアンゲートで、タムクアンゲートを通って八角形の家に到達し、次に神殿のメインエリアに到達します:礼拝堂、線香の家、上部のホールが含まれます。

ラングパゴダは、ベトナムで最も多くの仏像を所有し、合計198体の仏像を所有している寺院の1つです。多くの修復が行われたため、この寺院にはもはや古代の遺物はありません。

ボックパゴダ(Chùa Bộc)

ドンダー区クアンチュン区にあるボックパゴダは、1789年のタイソン軍のオンドリの勝利に関連したハノイの神殿です。以前は、この寺院は仏陀のみを崇拝していましたが、その後、国への功績のある奉仕で王を崇拝しました-阮恵王と戦いで亡くなった人々。

塔は高い位置にあり、美しい地形があり、正面には大きな湖があります。建築には、タムクアン門、タムバオ門、教会へ、母教会、タワーガーデンが含まれます。これまで、ボックパゴダには多くの骨董品や貴重な遺産が残っており、訪問者は訪問して学ぶことができます。

ダウパゴダ (Chùa Đậu)

寺院は、ハノイのトゥオンティン地区、グエントライコミューンのジアフック村にあります。ダウパゴダは、ダウ夫人としても知られる女神ファプヴを崇拝しています。パゴダは、ハノイ市内中心部の南約24kmにあります。この寺院は、17世紀に栄えた民芸に典型的な「仏陀の前、聖人の後」のスタイルのユニークな建築を持っています。

塔のタムクアンは一般的な屋根裏部屋で、2階建てで8つの屋根があります。船首の屋根は高く、柱と梁は広く彫られており、柱の足元と石の台座には蓮の花が彫られています。さらに、8先の尖った扉はすべて、4つの精霊、4つの宝石、朱色の塗装、金メッキなどで彫られています。

特にダウパゴダには、2人の僧侶Vu KhacMinhとVuKhacTruongの2つの埋葬像があります。これらは、ダウパゴダを略奪し、死後、ザロイの全身を残した2人の僧侶です。

クアンスーパゴダ (Chùa Quán Sứ)

ホアンキエム湖から約1kmのホアンキエム地区73クアンスーにある。塔は15世紀に建てられ、現在は中部ベトナム仏教協会の本部となっています。クアンスーパゴダは、ドームとタイル張りのタイルを備えた北部ミッドランド平原のスタイルの大胆な建築です。

最も特別なことは、塔と二行連句の名前がす​​べて国語の文字で書かれていることです。これは、ハノイの他の寺院では非常にまれです。仏陀の儀式に来るには、クアンスーパゴダでお香を捧げます。毎日午前6時から午後7時頃まで来ることができます。今年の最初の機会は、人々が仏への最も多くの巡礼をするためにクアンスー寺に戻る機会です。

リンウンパゴダ (Chùa Linh Ứng)

ハノイのドンダー区のカムティエン通りに位置するリンウンパゴダは、グエン王朝の建築様式の塔の1つです。タムクアンは3つのアーチを含む2階建てで、8屋根の尖塔があります。寺院は多くの修復が行われていますが、塔は19世紀と20世紀の貴重な工芸品を今でも保存しています。

ハノイのリンウンパゴダは、国の文化的および歴史的遺物としてランク付けされており、多くの仏教徒の観光客が巡礼や観光のために神殿を訪れるようになっています。

ファップヴァンパゴダ (Chùa Pháp Vân)

ファップヴァンパゴダは、ニャンパゴダとも呼ばれ、ハノイの中心部から約20 kmの北部、Nanh、Ninh Hiep、Gia Lam、Hanoiの村にあります。パゴダの建築はコンのスタイルで建てられており、正面に大きな庭があり、合計100のコンパートメントがあります。これはハノイの塔の1つで、2つの小さな屋根の角に2つの切妻が建てられ、各角には4つの屋根があり、4つの湾曲した刃が4つの側面に放射状に広がっています。 2つの角の真ん中には、月を崇拝する一対のドラゴンがいて、この寺院に威厳をもたらしています。

塔には、細心の注意を払って作られた合計116の彫像と、前王朝から残された多くの珍しい遺物があります。

セイパゴダ (Chùa Thầy)

クオックオアイ県サイソン山の麓にあります。これは、ハノイで最も有名な神殿の1つです。以前は、塔は小さな寺院でしたが、李仁宗王によって再建され、現在の外観を得るために多くの修復と改修が行われました。

塔の建築は、下部塔、中塔、上部塔を含む3つの建物に分かれています。その中で、ハパゴダとチュンパゴダは接続されて、最も上流階級の低建設位置を形成しています。

寺院は毎日崇拝するために近くと遠くの多くの仏教徒が訪れます。特にお祭りの期間中、寺院への巡礼者は非常に混雑します。

フォクアンパゴダ (Chùa Phổ Quang)

ティンクアンパゴダとしても知られるフォクアンパゴダは、ロンビエン区のジャンビエン区の領土にあります。ハノイ市内中心部から北へ約15kmです。 フォクアンパゴダには、今日の仏教寺院の共通の建築があります。TamQuan、本堂にはTien Duong、Thuong Dien、モデルハウス、ゲストハウスがあります。今日でも、フォクアンパゴダには、ブロンズベル、ダイヤフラム、平行文、ハンモックドアなど、古代の多くの遺物が保存されています。

【ベトナムの世界遺産一覧】全8スポット徹底ガイド!

現在、ベトナムにはユネスコによって世界文化遺産および自然遺産として認められている8つの遺産があります。その中には、5つの文化遺産があります(フエの古代の首都、ホイアンの古代の町、ミーソン寺院と塔、タンロンの帝国の城塞の中央遺物-ハノイ、の城塞の遺物の複合体ホー王朝); 2つの自然遺産(ハロン湾、フォンニャ-ケバン国立公園)と1つの混合遺産(チャンアンの景観景観複合施設)。

これらの遺産は、美しいベトナム、多様な自然景観、豊かな国の文化的アイデンティティ、豊かな歴史の証であるだけでなく、多くの人々を魅了する目的地でもあります。国内外の観光客が毎年訪れます。

                                      

自然遺産

1.ハロン湾(Ha Long Bay)

ベトナムの首都ハノイから車で4時間ほど。「海の桂林」と呼ばれ、ベトナムの世界遺産で最もよく知られ人気のある観光名所です。大小約2000以上の奇岩・島が作り出す神秘的な風景はどこから写真を撮っても絵になりますよ。ユネスコが支援するフランスのNGO『世界で最も美しい湾クラブ』にも、美しい湾の一つとしても加盟しています。

Hạ Longとはベトナム語で「龍が降りる」の意味。ハロン湾には龍の親子が侵略しようとする外敵から守るために口から出した宝石が海に刺さり、現在のような岩や島が出来上がったという伝説があります。

  • ユネスコ認定:1994年

2.フォンニャ=ケバン国立公園 (Phong Nha-Ke Bang National Park)

世界最大かつ東洋で最も美しいと言われる洞窟がある「フォンニャ=ケバン国立公園」。フォンニャ=ケバンとは、このあたりの特徴的な地形の総称です。300以上の洞窟がありますが、現在一般公開されているのは2つ(2015年12月現在)。2億5千万年前にできたとされるフォンニャ洞窟は全長約8kmで見応えあり!

  • ユネスコ認定:2003年

3.フエの建造物群(Complex of Hue Monuments)

ベトナムの京都と言われるフエ。ベトナムで最初の世界遺産に認定されたのがこのフエの建物群です。ベトナム、中国、フランス文化を取り入れながら華やかに栄えてきたベトナム最後の王朝が存在した場所で、フエの建造物群を眺めながら歩いていると、タイムスリップしてしまったような錯覚に陥ります。

4月~9月はとても暑い時期なので、朝一の観光がおすすめ。日中になる場合は日除けグッズがあると便利です。

  • ユネスコ認定:1993年

4.ホイアンの古い町並み (Hoi An Ancient Town)

昔からの古い港町であるホイアンは、現在では”ランタンの街”として世界の観光客から人気があります。16世紀〜19世紀には国際貿易港として栄え、ベトナム戦争の影響を受けず、町並みは昔のまま残されているのが特徴です。時間帯や場所によっては車やバイクの乗り入れが禁止されており、のんびりと街歩きを楽しめますよ。

ホイアン中心街にある「来遠橋」は1593年に日本人が作ったとされ、「日本橋」との愛称で親しまれています。

またホイアンでは一年を通して、夜になるとランタンの灯りがともり、街全体が優しい光に包まれます。とくに毎月満月になる旧暦の14日にはランタン祭りが開催され、お店の電気や街灯はすべて消灯。ランタンの光だけで街中が照らされるので、さらに幻想的な風景を楽しむことができます。

  • ユネスコ認定:1999年認定

5.ミーソン聖域(My Son Sanctuary)

チャンパ王朝時代の宗教(ヒンズー教シヴァ派)の聖域。ベトナム戦争時代に爆撃や盗難による破壊がかなり進んでしまいましたが、レンガ作りのチャンパ塔など7世紀から13世紀にかけての遺構が残っています。現在は日本のトヨタ財団などが保護助成を行っています。

  • ユネスコ認定:1999年

6.タンロン遺跡(Central Sector of the Imperial Citadel of Thang Long)

タンロンとはベトナム語で「昇龍」を意味し、ハノイの旧称であります。ハノイ市内にあるためハノイ滞在中に気軽に行けるのが魅力ですが、色褪せが激しくあまり手入れをしていないよう。

チケット売り場及び入口はディエンビエンフー通り側で、北側からは入場できないので注意が必要です。

  • ユネスコ認定:2010年

7.胡朝の城塞 (Citadel of the Ho Dynasty)

1400年から1407年にかけてわずか7年、ベトナムを支配した短命王朝の城跡。昔の面影はなく、現在は東西南北の門が残されているだけ。南門付近に資料館があり、当時の歴史を学ぶとことができます。

  • ユネスコ認定:2011年

複合遺産

8.チャンアンの景観複合体 (Trang An Scenic Landscape Complex)

自然遺産と文化遺産の両方の要素を合わせ持つ、複合遺産であるチャンアンの景観複合体。「陸のハロン湾」とも呼ばれ、ハロン湾同様に石灰岩が作り出す特徴的な景観(自然)と、仙人が住んでいそうな古いお寺(文化)が複合遺産として認められました。ベトナム国内の美しい洞窟ランキングの2位に選ばれています。

チャンアンの景観関連遺産は大きく分けて「古都ホアルー」、「タムコック=ビックドン景勝地」、「チャンアン景勝地」の3つのエリアに分けられます。個人で行くと「チャンアンの景観関連遺産」の3エリアを巡るのはなかなか難しいので、オプショナルツアーを利用するのがいいでしょう。ハノイからの日帰りのツアーが多く出ているので、そちらを利用してみてくださいね。

  • ユネスコ認定:2014年

絶品ベトナム料理 21品  ~北中南部の3つの地域の飲食~

ベトナムでは食事の前に「Chúc ngon miệng」という言葉を使います。日本語で「いただきます」の意味です 。
外国人は、ベトナム料理といえばPhở&Bánh mìを想像するでしょう。 ベトナム料理の特徴は、楽しい味付け、 明るくて薄辛い風味のシンフォニーです。
ベトナム人は食べることが大好きで、各地域の豊富な特産と特別な食材を最大限に活用して食事を作っています。 北部の食べ物はシンプルな味付けで知られています。ベトナム中部の料理はスパイスと量が豊富です。 南部人は砂糖を加えるのが好きです。 ベトナムを旅行するときはいつでも、多種多様な味を楽しめます。

1. フォー (Pho)

フォーは一般的なベトナム料理であり、フォーという言葉は麺の意味。平たい米粉麺は、細長く切られた牛肉や茹でた鶏肉と一緒にヘルシーなだしで煮詰められます。 フォーはもともと、北部が発祥。澄んだスープが特徴で、 味付けはもともと、レモンの絞り汁と唐辛子のスライスだけでした。 南部の「フォーナム」は、北の方より味が濃くなり、もやしや、バジル、ミントなどの新鮮なハーブが添えられます。

フォーの美味しさは、だしが決め手。 だしによりスターアニス、クローブ、シナモンを煮込みます。ミックスされた自然な甘みが広がります。 この料理はよく路上で見かけることができ朝食としてよく食べられますが、外国人には知られていません。

オススメ店: Pho Thin (13 Lo Duc, Hai Ba Trung District in Hanoi ) or Pho Hoa (260C Pasteur Street, District 3 in Ho Chi Minh City)

2. バイン・ミー (Banh mi)

バゲットはフランスが由来ですが、バインミーは、ベトナム人により独自の世界が作られました。 パンにぬるパテとマーガリンは、バゲットの柔らかさと歯ごたえを引き出し、具には漬物、新鮮なパクチー、焼き豚、やソーセージ、キュウリが詰められます。歯ごたえのあるパン生地と、豊富な食材により作られる具が、ベトナムのバインミーを作り出しています。

オススメ店: Banh My Phuong(2B Phan Chau Trinh, Hoi An)

3.コム・タム (Com tam)

昔、ベトナムの農家は、販売ができない砕き米を食べていました。 今日では、「砕いた」米は、労働者階級市民の毎日の主食です。 貧しい人たちの食事を起原としたCom Tamはシンプルな食材から作られています。

様々な食材で作られていますが、最も人気のあるのは砕いた米と骨付きリブポークと目玉焼きの組み合わせです。 目玉焼きと照り焼きのリブポークを、砕いた米から作ったたっぶりのご飯に乗せて食べます。 食べる時は、唐辛子、魚醤、砂糖とネギ油を混ぜた特製ソースで。 最後の仕上げには、刻んだニンジンと大根の細切り、きゅうりとトマトのスライスをトッピング。 揚げたポークと飾り用のエシャロットでアクセントを。

オススメ: 名前のない家族経営の店(260 Vo Van Tan通り、3区、ホーチミン市)

4.ブン・ボー・フエ (Bun bo Hue)

フエの王宮料理と言えば見た目の美しさと美味しさを兼ね備えた伝統的な料理。その驚くほど赤いスープは、その印象的なフレーバーのを連想させます。これは、何時間も牛骨とレモングラスの茎を煮て、柑橘系のスパイスを組み合わせたスープ。 柔らかなビーフシャンクと野菜と一緒に食べると、このダイナミックなスープとのバランスが絶妙。ボウルにソーセージが潜んでいるのを見て驚かないでください。 「チャルア」は、豆腐を思わせる食感のハムペーストで作られたソーセージです。

オススメ: Bun Bo Hue (19 Ly Thuong Kiet , Hue)

5.カオ・ルー (Cao lau)

ホイアンならではのユニークな料理、カオ・ルーは、他のベトナム料理とはまったく異なります。 ホイアンの沿岸貿易港の歴史をもつこの地ならでは。日本、中国、ベトナムの三か国に影響を受けております。 中国から影響を受けたバーベキューポークのスライスを、面の上に。 日本のうどんかのような太麺は、ベトナムならではのスパイスをふんだんに含んだスープで覆われ、新鮮なハーブとよく絡みます。 本物のカオ・ルーは、ホイアンにある1000年前の井戸で見つかった水から作られたと言われており、魔術をもつと噂されています。

オススメ: Thanh Cao Lau (24 Thai Phien, Hoi An)

6.バイン・チャン・ヌオン (Banh trang nuong)

この料理は、若者に広く人気のあるストリートフード。 新しい世代のベトナム料理の代表で、古い世代にはまったく受け入れらないとか。 必要なものは、炭火鉢、ライスペーパー、ひき肉、ネギ、豚肉、干しエビなどの安価な材料だけ。 「ベトナムのピザ」と呼ばれる、薄いライスペーパーがベースとして機能します。 それらを、バターを塗った木炭バーナーの上で焼き、ウズラの卵を塗ることでひび割れを防ぎます。シートの準備ができたら、たっぷりのホットソースを塗り、具をのせ、シャキッとしたタコスのように折りたたんでできあがり。

オススメ: Ho Con Rua, ホーチミン市

7.ミー・クアン (Mi quang)

スープ・トッピングの素材によって、ミークアンはさまざまに雰囲気を変えます。 ベトナム中部のクアンナム省のこの麺料理は、屋台料理。 鮮やかな黄色の麺は、ピーナッツオイルとウコンからついた色。 このスープはどんな素材とも相性抜群。エビや鶏肉から豚バラ肉や蛇頭の魚まで何でもトッピングできます。 スライスしたバナナの花、ベトナムのパクチー、バジルとタマリンドのライスペーパー、トーストしたゴマ煎餅と一緒に食べます。

オススメ: Quan Mi Quang Ba Mua, 95 Nguyen Tri Phuong, Chinh Gian, Thanh Khe, Danang

8. バイン・セオ (Banh xeo)

メコンデルタの創造物であるバインセオは、ベトナム南部および中部周辺で広く食べられています。 バターが熱いパンに当たると、パチパチという大きな音がします。— 焼けるように暑いです—  皮は、米粉とココナッツミルクで作られており、ウコンの黄色が特徴。 ゆでた豚肉、ミンチした豚肉、もやし、エビを入れ、クレープのように折りたためば出来上がり。お熱いうちにお召し上がりください。

オススメ: Banh Xeo 46A, 46A Dinh Cong Trang, 3区、ホーチミン市

9. ブン・チャー (Bun cha)

オバマ大統領と Anthony Bourdain が、ここでBun Cha を食べてから、ブンチャーは世界中で一躍有名となりました。 この料理は、昔からハノイの旧市街を中心に、地元の人々の間で食べられていました。 昼食の頃、熱い炭火で豚肉を焼く香りが歩道を流れ、食欲をそそります。

北方の象徴的な料理は、Bun(米粉の麺)と味付けした豚バラ肉のスライスを使います。魚醤をベースにしたスープ。 スープにBunを入れ、豚肉、野菜と絡めて口の中へ運びます。

オススメ: Bun Cha Huong Lien (Bun Cha Obamaとも呼ばれています), 24 Le Van Huu, Phan Dinh Ho, Hai Ba Trung, Hanoi

10. おこわ (Xoi)

Xôiとは、ベトナムのもち米の意味。一粒一粒に重みがあり、密度の高いもちもちの米は、甘みも含んだおいしさです。ソイは、ベトナム人に安価な朝食として好まれます。もっと甘いものでしたらXoi Ngotがあります。 20種類以上あるといわれます。Xôi ngũ sắc、5色のおこわは、紫、緑、赤、黄、白の色がありますが、どれも天然植物エキスを使用して着色されています。

オススメ: Xoi Yen, 35B Nguyen Huu Huan, Ly Thai To, Hoan Kiem, Hanoi

11. バイン・ベオ (Banh beo)

フエで食べられる前菜。こちらの蒸し餅は、タパスに似た一口サイズで提供されます。デリケートで、歯ごたえのある虫餅の上に、スプーン1杯のクリーミーな緑豆のペーストとエビが乗っています。生地は、クルトンよりも甘く、カリカリに揚げられます。美味しいバインべオは、よく蒸した証として中心にくぼみがあります。 これは、魚醤との相性が抜群です。

オススメ: Quan Hanh, 11 Pho Duc Chinh (South Bank), Hue

12. ブン・リュウ (Bun rieu)

酸味にあふれたスープを基盤としたこの麺料理は、つるつるした米粉麺ブン、新鮮なカニ肉、豆腐のブロック、トマトの煮込みと一緒に食べます。本物のブンリュウは、カニ肉を、鉢と棒を使用して細かくし、こしをかけてスープのベースを形成します。ボウルの周りに浮かぶのは、挽いた豚肉と卵で、絶妙なハーモニーを奏でます。

オススメ: Bun Rieu Cua Thanh Hong, 42 Hoa Ma通り, Ngo Thi Nham, Hai Ba Trung, Hanoi

13. ゴイ・クオン (Goi cuon)

アクション満載のサラダロール、GoiCuonはとても新鮮。半透明の革部分は、柔らかくしたライスペーパーのシートでできています。ミント、コリアンダー、ニンニクの茎がぴったりと巻かれた春巻きゴイクオン。最も一般的なのは、ポークと殻付きエビをまいたもの。ナッツ入りの魚醤ソースで味付けて。

オススメ: Quan An Ngon, 18 Phan Boi Chau, Hoan Kiem, Hanoi

14. バイン・カン (Banh can)

” 一口大のパンケーキBanhCanは、南中部の名物です。生地は、米ねり粉、ウズラの卵、青いネギの組み合わせで作られています。エビや豚肉をトッピングし、ネギとミートボールを入れたスープのボウルに浸して食べます。”

オススメ: Phan Rang, 106 Trương Định, Phường 9, Quận 3, Ho Chi Minh City

15.フー・ティエウ・ナム・ヴァン (Hu tieu Nam Vang)

これは南部の標準的な屋台の食べ物です。カンボジアのkuy teavとタイのguay tiewのベトナム版であるHu Tieuは、スープ入りか、スープなしかで提供される麺料理です。Hu Tieuは、豚骨から作られたスープで食べられます。 Hu Tieuの定番はHu Tieu Nam Vangです。骨付き豚肉、肝臓、ウズラの卵、エビを使います。豚の血の塊もオーダー可能。

オススメ: Hu Tieu Co Huong, 152/7/2 Ly Chinh Thang, Ward 7, District 3, Ho Chi Minh City

16.チャーカー (Cha ca)

新鮮なディルの香りが漂うCha Caは、風味、テクスチャー、色彩が対照的な首都独特の名物料理です。食べやすく切られた白身魚を、ターメリックでマリネ。その後強火でバターをひいて炒めます。ディルとネギはフライパン全体に広げ、魚の切り身に絡めます。

オススメ: Cha Ca Thang Long Restaurant, 19-21-31 Duong Thanh, Hoan Kiem, Hanoi

17.ノム・ホア・チュイ (Nom hoa chuoi)

Nộmhoachuốiは、ニンジン、コリアンダー、レンコン、キャベツのピクルスで和えたバナナの花の千切りです。季節に応じて、ポメロとジュリアングリーンマンゴーまたはパパイヤと一緒に食べます。鶏肉、牛肉、またはエビをトッピングしたり、ベジタリアン料理として提供することもできます。サラダは、Nuoc Chamソースで味付けされ、砕いたピーナッツとチリで飾られています。さっぱりした味が好きな方は、ライムを絞ってください。

オススメ: Mountain Retreat, 36 Le Loi, Ben Nghe, District 1, Ho Chi Minh City

18.バイン・クオン (Banh cuon)

蒸し米粉の大きな丸い皮に、ひき肉とキノコを混ぜた具を混ぜたら、バイン・クオンの出来上がり。この風味豊かなご馳走は、常に注文と同時に作られ新鮮で、魚醤にエシャロット、ソーセージを添えたスープにつけて食べます。地元の人と一緒に、朝食として楽しんだり、ハーブと一緒に食べるのが地元流。

オススメ: Bánh Cuốn 101 Bà Triệu, 147 Triệu Việt Vương, Hai Bà Trưng District, Hanoi

19. ブン・チャ・カ (Bun cha ca)

Bun Cha Ca は、地域によって多くのバリエーションがある料理です。それらはすべて、スパゲッティのような丸い米麺(bún)、さつまあげ、そして新鮮な香草と一緒に食べるのが一般的ですが、地元では少しひねりがあります。上の写真にある中央海岸都市のNha Trang のBun cha ca は、基本的な材料に加えて、弾力のあるイカのさつま揚げ、ディル、揚げたネギ、トマトを入れるので、軽くて酸っぱい味になっています。

オススメ: Bún Cá Mịn 170 Bạch Đằng, Tân Lập, Nha Trang

20. ブンボーキュオンラロット (Bun bo la lot)

牛肉、ニンニク、エシャロットを葉で、巻くことで、独特の歯ごたえと大人の味わいを生み出すこの料理。この北部名物料理は、炭火で風味豊かに焼き上げられ、麺類と一緒に食べるか、ライスペーパーに香草と一緒に巻いて食べるのが一般的。スパイシーな魚醤と一緒に食べるこの料理は、肉好きの旅人には必見です。

オススメ: Cô Liêng, 321 Vo Van Tan, 3区, Ho Chi Minh City

21. チェー (Che)

Cheは甘いデザートで、ホットまたはコールドのいずれかで、プリンまたはデザートスープの形で提供されます。 Ice Cheはゼリー状の材料とバナナ、マンゴー、リュウガンなどのトロピカルフルーツで満たされ、通常はココナッツクリームで覆われています。その食感が独特で、ココナッツの破片、砕いた氷、蓮の実、ゼリーなどが生み出します。美しい3色のデザート、チェシェバマウジーは、レインボーデザートとも呼ばれます。これは、砕いた氷とココナッツミルクをトッピングした赤豆、砕いた緑豆のミックスです。

オススメ: Che 95, 95 Hang Bac, Hoan Kiem, Hanoi

世界遺産ハロン湾 ~長い歴史を秘めた伝説の地~

東北部クアンニン省ハロン市の南に位置するハロン湾は、面積1553km2の湾に顔を出す大小約3000もの奇岩群と、多数の鍾乳洞が美しいベトナムの一大観光地です。

1994年、ハロン湾はユネスコの世界自然遺産に登録され、2000年には登録範囲が拡大されて、現在は443km2の核心地域(コアゾーン)内の775の奇岩群が世界遺産となっています。

ハロン湾

 

「海の桂林」ができるまで

ハロン湾は、運河に奇岩群が林立する中国広西チワン族自治区の桂林になぞらえて、「海の桂林」とも呼ばれています。

かつてハロン湾一帯の地域は、中国南西部から続く石灰岩台地の一部でした。この石灰岩台地がはるか昔に沈降し、更に長いあいだ風雨と海水で浸食されたことにより、数万年前に現在のような石灰岩が群れるカルスト地形ができました。

ハロン湾の石灰岩

現在、カットバ島以外の島は無人島となっていますが、数世紀前までは海賊の隠れ家としても使われていたといいます。

 

考古学から見るハロン湾の歴史

この地域では、数々の考古学的遺跡が発見されており、現在も調査・研究が進められています。

1920年代のハロン湾の手付かずの美しさ

紀元前3500~5000年頃には「ハロン文化」と呼ばれる後期新石器文化が存在していました。ハロン文化の洞窟遺跡からは石器や土器、装身具(アクセサリー)などが出土し、中でも磨製石斧がこの文化の特徴的な遺物となっています。

また、リー(李)朝時代(1009~1225年)のハロン湾には既に国際的な貿易港が存在していたといい、湾に浮かぶ島では当時の古陶磁などが発見されています。

更に、グエン(阮)朝時代(1802~1945年)には皇帝たちもこのハロン湾を愛し、船に乗って遊覧していたようです。

 

奇岩群の伝説

「ハロン」という地名は、漢字にすると「下龍」。「龍が下り立った地」という意味を持っています。

ハロン湾の奇岩群

ハロン湾の奇岩群に関しては、龍にまつわる伝説が2つあります。

一説は、昔むかし、この地域が中国に侵攻された時、天から龍が下り立って、山を砕き外敵を打ち破ったことによって奇岩群ができたという説。

もう一説は、中国に侵攻された時、山から龍の親子が下り立って、外敵を打ち破り口から吐き出した宝石が奇岩群となったという説です。

 

ハロン湾をクルーズ船で遊覧

ハロン湾の観光は、旅行会社でツアーを申し込むのがおすすめです。多くの場合、ハノイ市中心部~ハロン湾間の往復、クルーズ船、船上での昼食、ガイドがセットになっています。ツアーでは水上市場や鍾乳洞の見学もできます。

ハロン湾へは、ハノイ市から車で約3時間半。ハロン市バイチャイ街区の乗船場からクルーズ船に乗ります。乗船場には大小様々な船がひしめき合いながら観光客を待ち構えています。

Margaret ヨット

ハロン湾クルーズ船

ハロン湾をクルーズ船の観光客

船が出発すると、薄霧のかかった奇岩群の影が遠方に見え始め、だんだん近付くにつれてはっきりと現れてきます。奇岩群の間をゆらりと漂いながら、まずは水上市場へ。

水上市場

 

水上市場とカブトガニ

水上市場では、魚や貝などを養殖し、観光客向けに売っています。買ったばかりの新鮮な魚や貝は船上で調理してもらうこともできます。

左は水上市場、右はカブトガニ

いけすの中にはなんとカブトガニの姿も。カブトガニも食べられます。甲殻類アレルギーのある方はやめておきましょう(筆者の知人はアレルギーで大変なことになりました)。ちなみにカブトガニの青い血は、内毒素の検出薬など医療分野で利用されているそうです。

 

動物のような奇岩と鍾乳洞

奇岩群の中には、動物のように見えるものが多数あり、これもハロン湾の見所のひとです。ガイドが付いている場合、詳しく説明してもらえます。

例えば、2羽の鶏が向かい合っているように見える「闘鶏岩」。一方から見るとキスをしている雄鶏と雌鳥のようにも見えますが、別の角度から見るとお互いファイティングポーズをとっているようにも見えます。

闘鶏岩

次は鍾乳洞へ。ティエンクン洞はハロン湾で最もポピュラーな鍾乳洞で、ひんやりとした内部には歩道や階段が整備されています。カラフルにライトアップされた鍾乳石や石筍が連なる空間は、どこかのテーマパークのよう。ここでも奇岩と同じく動物に見える鍾乳石や石筍があります。

鍾乳洞への入り口

鍾乳洞の内部(1)

鍾乳洞の内部(2)

 

水上で暮らす人々

ハロン湾には、水上の家船で暮らす人々がいます。彼らの主な生業は養殖業ですが、最近では世界遺産の恩恵を受けて観光サービス業にも関わり収入を得ています。観光客向けの漁業体験ツアーも人気のようです。

複数世帯から成る水上村は、ベトナム語で「漁師村(ランチャイ=Làng Chài)と呼ばれます。1960年以降は政府からも正式な村として認められており、市場はもちろん、学校やカラオケ店まであります。

生活必需品や食料品を運んでくる船やゴミ回収船も毎日やって来るため、生活には困らず、結婚式や葬式も水上で行います。

漁師村

ハロン湾が世界遺産に登録され一大観光地となった今でも、水上で暮らす人々はこれまでの生活スタイルを保ちながら、観光化とうまく共存しながら生きています。

ベトナム土産に「お茶」はいかが?オススメの種類やハス茶専門店、お茶が美味しいカフェを紹介

ベトナム旅行のお土産として人気なのが、様々な香り高い品種の「お茶」お茶の産地というイメージが薄いベトナムですが、実は日本よりも生産量が多いのです。特に蓮の花をブレンドした「ハス茶」が有名で、本当に美味しいハス茶というのは、ベトナムでしか手に入らないと言われています。

ベトナムの「お茶」

今回はベトナムのお茶に焦点を当てて、基本的な概要からオススメの種類、人気のお茶専門店やカフェまで詳しく紹介していきます。本場のハス茶を飲んでみたい、お土産にハス茶を買いたい方は必見です。

 

ベトナムのお茶の歴史と主な種類

 

ベトナムのお茶の丘

1000年もの歴史を持つと言われるベトナムのお茶は、食後の団欒やおもてなし、伝統行事など日々の暮らしに欠かせません。北部ダイグエン省や中部ラムドン省を中心に、全国で約13万ヘクタールの茶畑を所有しており、年間50万トン以上のお茶が生産されています。

採れたての茶葉

主な種類は、ベトナムの伝統的なハス茶に加え、緑茶・ジャスミン茶・烏龍茶・鉄観音茶といった中国由来のお茶、フランス統治時代に広まった紅茶、その他菊茶や白茶などもあります。美容・健康が気になる方には、黒茶・生姜茶・アーティチョーク茶も人気です。

様々な背景から生まれたベトナムのお茶ですが、話すと非常に長くなるため、今回はベトナム旅行の定番土産である「ハス茶」に注目して見ていきましょう。

 

ハス茶ってどんなお茶?種類・味・効能について

 

蓮の池

ベトナムを代表するお茶であるハス茶は、文字通り蓮から作られたお茶を指します。首都ハノイにある西湖で収穫されたハス茶は最高品質と言われており、花盛りの6月には美しいピンク色の蓮が咲き誇ります。

それを職人が1つずつ丁寧に摘み取り、花びら・葉っぱ・花芯に分けてお茶に使います。特に、緑茶に蓮の花を加えた「蓮花茶」は香り高く、1kgで2万5900円の高値が付く事も。もちろん一般向けの品も流通しており、各家庭やカフェで日常的に飲まれています。

蓮花茶は独特な甘みのあるフレーバーが特徴で、飲むと若干の苦みを感じますが、全体的にすっきりとした味わいです。安眠を促す効能もあるといわれており、美容成分たっぷりで、飲むとベトナム美人になれるという噂も…。女性からの人気が高いのも納得です。

 

ベトナムのハス茶を買うには

 

さて、そんなハス茶を購入するには、高品質なお茶を扱う専門店に行くのが一番です。産地や製造工程にこだわった新鮮な茶葉をまとめ買いでき、実際に茶器を使って淹れたものを試飲させてくれますよ。ハノイとホーチミンにあるオススメ店はこちら。

 

Huong Sen(フォンセン)

 

フォンセン

引用:https://trahuongsen.wordpress.com/
ガイドブックにも載っている、ハノイの老舗ハス茶店。お客さんが居ない間はハンモックで寝ているマイペースな店主さんですが、英語堪能で親切な人柄です。ハス茶を試飲しながらお菓子をつまみ、自家栽培している茶園について熱心に説明してもらえました。

茶葉は50gあたり1,400円と高級ですが、ここでしか手に入らない貴重なお土産です。茶器や茶菓子も置いているので、一式揃えたい方はぜひ訪ねてみてください。

<店舗情報>
Huong Sen
住所:15 Hàng Điếu, Cửa Đông, Hoàn Kiếm, Hà Nội,

 

ローカルブランドならどこでも購入可

 

ハス茶のティーパック

もっと安く気軽にハス茶を楽しみたい方は、百貨店やスーパー、コンビニなどでローカルブランドのお茶を購入しましょう。「Phúc Long(フックロン)」「Hùng Phát(フンファット)」「Cozy」などありますが、特にフックロンはどこの売り場でも100%入手できます。お土産にオススメの商品はこちら。

 

ハス茶のティーパック

ハス茶のティーパック

引用:公式サイト
ティーパック(25袋入り)は、ハスの香りがしっかりと感じられて、安いながらも本格的な味わい。一箱175円とお買い得です。一つずつ個包装されているので、学校や職場用のばら撒き土産に重宝します。ハス以外の種類も買ってみて、飲み比べすると楽しいですよ。

 

茶筒入りのハス茶

茶筒入りのハス茶

引用:公式サイト
桃色の可愛らしい茶筒に入ったハス茶は、ベトナムらしいパッケージが目を引きます。これで100g 265円という安さですから、自分用にもプレゼント用にも、1つ買っておいて損はありません。

 

ハス茶入りギフトセット

 

5種類のお茶がセットになったギフトボックス

引用:https://phuclong.com.vn/
ハス茶はもちろん、人気のジャスミン茶や烏龍茶など、5種類のお茶がセットになったギフトボックス。各種2箱ずつ詰められており、2,700円で購入できます。ちょっと良いお土産が欲しい方は、高島屋などの百貨店に入居しているフックロンへ行きましょう。

<店舗情報>
Phuc Long Coffee & Tea
住所:B2-217 Takashimaya, 92, 94 Nam Kỳ Khởi Nghĩa, Bến Nghé, Quận 1, Hồ Chí Minh

ハス茶が飲めるオススメのカフェ

 

①ハノイの本格茶屋4

お茶

ベトナム旅行に来たら、本場のハス茶を飲んでみたい方も多いと思います。ハノイの中心地にはお茶専門のカフェも多く、伝統的な茶器で淹れた本格的な味を堪能できますよ。旅行者やローカルに人気のお店は次の通りです。

 

Trà đạo Trường Xuân(チャーダオチュンスアン)

チャーダオチュンスアン

ガイドブックでも紹介されているローカルなお茶屋さん。年季が入ったレンガ造りの外観で、店内は座敷とテラス席があり、ゆっくりとお茶を味わえます。ハス茶を始めとする伝統的なお茶が一通り揃い、店員さんが茶器一式を持ってきて目の前で淹れてくれます。個人的にはオススメですが、蒸し暑い季節に熱いお茶を飲みながら、扇風機一つで暑さに耐えるのは一苦労。熱中症になりやすい方は、涼しい季節に訪れることをオススメします。

<店舗情報>
Trà đạo Trường Xuân
住所:13 Phố Ngô Tất Tố, Văn Miếu, Đống Đa, Hà Nội

 

Thưởng Trà Quán(トゥオンチャークアン)

トゥオンチャークアン

ホアンキエム湖の西側から歩いて5分、古アパートに入居するノスタルジックなお茶カフェ。モダンで落ち着いた雰囲気の店内には、茶道具がズラリと並んでいます。提供するベトナム茶はシンプルに9種類、コロンとした可愛らしい茶道具と一緒に運ばれてきます。朝・晩のバルコニー席は雰囲気も良く、静かに過ごせるのでオススメ。日中や週末は観光客で賑わうため、空いている時間を狙って立ち寄りましょう。

<店舗情報>
Thưởng Trà Quán
住所:Phòng 301 nhà tập thể số, 2 Tông Đản, Lý Thái Tổ, Hoàn Kiếm, Hà Nội

 

Hien Minh (ヒエンミン)Tea House

Hien Minh Tea House

新鮮な生のハス茶を飲みながら、その歴史や製造工程を学べる体験型茶芸館です。ベトナム茶協会主催「ティーマスターカップ」で優勝経験を持つオーナーが運営しており、生花の花びらや雄しべに触れながら、お茶作りができるワークショップも開催中。店内にはハス茶だけでも何種類かあるので、気になるものを試していき、これぞという品をお土産に持ち帰りましょう。ハス茶マニアは必見です!

<店舗情報>
Hien Minh Tea House
住所:No. 13 Phố Ngô Tất Tố, Văn Miếu, Đống Đa, Hà Nội

 

Tâm Trà quán(タムチャークアン)

 

タムチャークアン

中心地にありながら、閑静な路地に佇むローカル茶屋。店内は茶色を基調とした装飾がなされ、蓮の生け花や習字、仏教絵画が飾られた、ベトナムの伝統的な家屋でお茶をいただけます。蓮の花びらや花芯、その他数種類の具材がたっぷりと入った宮廷茶は、スプーンですくって飲むというスタイル。漢方のような効能が期待できそうです。メニューに載っているお茶の名前はどれも難しいので、分からなければ店員さんに聞いてみましょう。

<店舗情報>
Tâm Trà quán
住所:51 Ngõ Phan Chu Trinh, Phan Chu Trinh, Hoàn Kiếm, Hà Nội

 

②ホーチミンのチェーン店3

 

お茶

1年中蒸し暑い気候のホーチミンでは、老若男女問わず冷たいお茶が大人気。最近は台湾系カフェの進出が目覚ましく、うっかりお店に入るとハス茶が置いてない!なんて事もあるため、どこで飲めるのか事前にリサーチしておく事が大切です。

Phuc Long(フックロン)

 

フックロン

ベトナム人からの人気&知名度No.1といっても過言ではない老舗チェーン店です。蓮の香りが漂うシンプルなアイスティーや、ふわふわのミルクフォーム乗せ、竜眼やライチ入りのハス茶まで様々なメニューにトライできます。一口飲むとその甘さにびっくりしますが、暑い日にはクセになる美味しさで、次の日もまた飲みたくなるはず。先述の通り、お土産にぴったりなティーパックもあるので、ぜひ現地の味を持ち帰ってくださいね。

<店舗情報>
Phuc Long
住所:各店舗の住所はWebサイトを参照

 

Highlands Coffee

Highlands Coffee

ベトナムの人気コーヒーチェーンHighlandsでは、蓮の実を使った「GOLDEN LOTUS TEA」を提供しています。烏龍茶をベースに蓮の実を加え、濃厚なミルクフォームに、シログワイと呼ばれるレンコンのような植物をトッピングした不思議な飲み物。これがなかなか美味しいんです。甘~い烏龍茶とふわふわミルク、蓮の実の食感が絶妙な加減で合わさり、思わず一気飲みしてしまいます。ベトナムコーヒーに飽きてしまった方はお試しを!

<店舗情報>
Highlands Coffee
住所:各店舗の住所はWebサイトを参照

 

King Coffee & Tea

 

King Coffee & Tea

カラフルなドリンクを片手に、路上にイスを並べて飲むローカルスタイルのカフェ。一般的なハス茶に加えて、抹茶やブルーベリーのミルクフォーム、なんとチーズクリームを乗せたハス茶まで扱っています。特にチーズクリームティーは、ベトナムの若者の間で話題になっている最先端のドリンク。ハス茶の爽やかな味に濃厚なチーズ味が合わさって、何ともいえないコクのある美味しさに驚きます。

<店舗情報>
King Coffee & Tea
住所:100 Đường Tôn Thất Tùng, Phường Phạm Ngũ Lão, Quận 1, Hồ Chí Minh

 

ハス茶を淹れるベトナム式の茶器を買ってみよう

 

伝統的なハス茶

ハス茶の茶葉を購入したら、ぜひ専用の茶器も揃えてみましょう。伝統的なスタイルの茶器は、茶葉を買ったお茶屋さんなどで一緒に購入できます。街中の食器店やお土産店で手頃な品を購入しても良し、百貨店で高級品を一式揃えても良し、観光客の間ではバッチャン焼きの茶器も人気です。中国茶・台湾茶用の茶器も趣があって素敵ですよ。持っていない方は、中華街の市場で探してみましょう。

 

簡単・美味しいハス茶の淹れ方

 

伝統的な茶

伝統的なハス茶の淹れ方は、中国茶・台湾茶と同じ要領でOKです。まずはすべての茶器にお湯を注いで温め、茶盤や茶船(茶器を置く台や器)にお湯を捨てます。その後急須に茶葉5gを入れて、90℃のお湯を注ぎ、蓋をしたら上からお湯をかけて温めます。30~60秒経ったら、すべて茶海(ピッチャー)にあけてから茶杯に注ぎます。

伝統的なハス茶

ハス茶は長く抽出すると苦みが強くなるため、茶海にお茶を注ぎ切り、飲むたびに新しいお湯を加えるのがオススメです。細かい道具を使わずに、家にある急須で淹れるという方も、抽出時間に注意してください。

 

ベトナムの絶景!満開のハス畑を見に行こう

 

ハス畑

蓮の花が大好き!という方必見の観光スポットといえば、ハノイの西湖にある巨大なハス畑です。毎年6月中旬~7月に見ごろを迎え、アオザイやノンラーを着用して着飾った女子達や、カップルなどが撮影に訪れます。

周辺ではレンタルアオザイやカメラマンによる撮影サービス、蓮の花の販売も行われます。入場料は250円~で、美しい蓮の花を心行くまで堪能できますよ。このシーズンは絶対に外せない名所です。

<アクセス情報>
Đầm sen Hồ Tây
住所:Nhật Tân, Tây Hồ, Hà Nội

以上、ベトナムのお茶に関する概要から、お土産にオススメの専門店、美味しいハス茶が飲めるカフェまで一通りお伝えしました。ひとくちにお茶といっても、本当に奥深い世界ですよね。筆者も色々試してみたり、お茶に合う茶菓子を探してみたり、新しい茶器を購入してみたりと、ベトナムのお茶文化への興味が尽きません。

まだそんなに興味がないという方も、ぜひ現地で伝統的なお茶を体験し、見た目・香り・味の素晴らしさをじっくりと堪能してください。あらゆる五感が刺激されて、ベトナムの事がもっともっと知りたくなるはずです!

北では四角、南では丸い? ~北部と南部のテトの違い~

日本でも地域によってお正月の習慣の違いがあるように、ベトナムも地域によってかなり異なっています。気候が違えば、テト(旧正月)の時期に咲く花も、食べるものも変わるわけです。そこで、北部と南部のテトの違いを紹介したいと思います。

北部と南部のテトの違い

これに書かれている文章をもとに10の違いを紹介していきたいと思います。

北部は肌寒くてよく霧雨が降る、南部はよく晴れて暖かい

「まずは気候の違いに触れねばならない。テトの日、北部は肌寒く、よく霧雨が降るが、南部は晴れて暖かい。気候も、人々の着こなしの違いなど地域それぞれのテトの違いをつくる要素となる」

(北部のテトの服装)

(南部のテトの服装)

テトの時期(1~2月)のハノイの気温は、13~14℃程度まで下がり、霧雨が降って湿度が高いため、体感温度はそれよりもっと低く感じられます。一方のサイゴンは、1年で最も過ごしやすく、最低気温が20℃ぐらいまで下がることがありますが、日中は30℃を越えます。乾季でカラっと爽やかな暑さです。この天候の違いが、ハノイの人は家の中に集い、サイゴンの人はみんなで外に遊びに出かける、という行動の違いに繋がっているのかもしれません。

北部の人はテトに桃の花をめでる、南部の人はテトに梅の花をめでる

「北部の人のテトを象徴するのは桃の花であり、南部の人にとっては梅の花である」

( 左は北部の桃の花、右は南部の梅の花)

北部は寒い気候なので、桃(đào)の木が自生しています。元々中国で桃は魔よけの力があるとされているほか、桃の花(hoa đào)は「良縁を招く」と旧正月に好んで飾られており、その文化がベトナムにも伝わっていると思われます。これに対して年中暑い南部では桃は育ちません。同様に梅(mai)も育たないのですが、梅に似た5弁の黄色い花を咲かせる通称「ミッキーマウスの木」(学名:Ochna integerrima)を梅の花(hoa mai)に見立てています。

北部の人はバインチュンを食べる、南部の人はバインテットを食べる

「基本的にどちらのちまきも材料については同じだが、バインチュンは四角く、バインテットは円筒状に包まれる」

(バインチュン)

(バインテット)

北部、南部ともに、お正月の食卓には「ちまき」がつきもの。但し、名前と形が違います。北部ではバインチュン(bánh chưng)と呼ばれる一辺20cmほどの四角いちまき、南部ではバインテット(Bánh tét)という長さ30cmほどの円筒状のちまきを食べます。中身は基本的に、どちらも豚ばら肉とすりつぶした緑豆を使いますが、地域によっては中身が全く違う場合もあるようです。はっきりした味がないのと全体的に油っぽいため、残念ながら外国人に不評な料理の代表格です・・・。

北部の人はタマネギの漬物を食べる、南部の人はモヤシの漬物を食べる

「北部の人は普通、テトにタマネギの塩漬けを食べるが、南部の人はモヤシの漬物を食べる」

(北部のタマネギの塩漬け )

(北部の漬物)

(南部のラッキョウ漬け)

南部では普段から、モヤシと細く切ったニンジンを甘酸っぱく漬けたものを食べ、特にテトには欠かせません。お正月にはラッキョウの甘酢漬けを食べることも多いです。これに対して北部ではラッキョウではなく小さな紫タマネギを漬けたものを食べます。外見は似ているのですが、お酢を使わない場合もあり、甘さよりもしょっぱさが勝っているので、ラッキョウ漬けとは全く違った味わいです。

北部の人は年初に卵を食べない、南部の人はテトに豚肉とアヒルの卵の煮物を食べる

「北部の人は、卵の形が『ゼロ』に似ていることから、年初に卵を食べるのを控える。南部の人は通常、テトにアヒルの卵と肉の料理を食べる」

(ティットコーチュン)

Thịt kho trứng(ティットコーチュン)は代表的なベトナムの家庭料理で、テトだけでなく普段から全国的に食べられています。Thịtは「肉」の意味ですが、この料理では皮付きの豚ばら肉かたまりを使います。khoは煮込む、trứngは卵。卵は普通、鶏卵ではなくアヒルの卵を使います。南部の人はおせち料理のようにたくさん作り置きしてテト期間中食べるのが慣わしですが、北部ではテト期間中、卵を丸ごと使った料理を避けるようです。ちなみに、なぜ鶏卵を使わないかというと、アヒルの卵のほうが白身が堅くて割れにくいので、鶏卵より煮物に適しているとのこと。黄身が汁に溶け出すと痛みやすいため、作り置きするテトの場合は必ずアヒルの卵を使います。

テトのスープと言えば、北部はカインボンビー、南部はカンコークア

「北部のテトの日の特別な料理は豚の皮のスープだが、南部では肉を詰めた苦瓜のスープである」

(カンコークア)

どの家庭でもというわけではないようですが、北部でテトの食卓に上がるスープは、カインボンビー(canh bóng bì)、豚の皮を使ったスープです。日本だと豚の皮は食べませんが、ベトナムでは肉についたまま食べるだけでなく、皮をわざわざ加工して食べます。このスープに使われている皮は干してから揚げてあり、スカスカのものです。

一方、南部で食べるカンコークア(canh khổ qua hầm)は肉詰め苦瓜のスープ。苦瓜(khổ qua)は「困難(khổ)が過ぎる(qua)」という意味になることから、縁起が良いとされているそうです。

北部の人はお供えの5つの果物にバナナを入れる、南部の人はバナナを入れない

「5つの果物を供える際に北部の人は、春の良いことが手に入るようにという意味をこめ、手の平の形に似たバナナを盛り込むが、南部の人は、バナナ(chuối、チュオイ)の音が体をかがめる(chúi、チュイ)と似ており、不作や事業が下向きになるという意味で忌み嫌う」

(北部の5種類の果物)

(南部の5種類の果物)

テトには5種類の果物をお供えするのが慣わしですが、地域によって果物の種類が違います。北部、中部のテトのお供えにはバナナがあるのに、南部ではあまり使われません。南部の発音だとchuốiをチュウイと発音するため、chúiの発音により近くなります。

ちなみに南部のテトのお供えは、言葉遊びのようになっています。南部では主に、マンカウ(mãng cầu、釈迦頭)、ユア (dừa、ココナツ), ドゥードゥー(đu đủ、パパイヤ)、ソアイ (xoài、マンゴー)、スン (sung、イチジク) の5つの果物ですが、これをつなぎ合わせて、 「cầu vừa đủ xài sung(カウユアドゥーサイスン) →(お金が)十分にあって充足した生活でありますように」という意味になるのだとか。南部ではオレンジ(cam、カーム)も避けます。オレンジは「quýt làm cam chịu(ミカンのした悪事の報いをオレンジが受ける)」 、つまり、「他人のせいで自分が損する」という意味の諺があるため、 縁起が良くないとされています。

北部の人は鯉を川に流す、南部の人にはこの風習がない

「オンコン・オンタオの日、北部の人は鯉を供えたあと、川に流す。南部の人にはこのような習慣がない」

(オンコン・オンタオに料理を供える)

(川に鯉を流す)

旧暦12月23日は「オンコン・オンタオ(ông Công ông Táo)」と呼ばれる台所の神様の日。この日にオンコン・オンタオが鯉に乗って天に戻り、 上帝にその家の1年間の出来事を報告するのだそうです。北部では鯉をお供えし、その後湖や沼に放すのが習慣になっていますが、南部にはこの習慣はなく、北部出身者が一部やっているだけです。

北部の人はテトに招いた客に茶と菓子をふるまう。南部の人は家族と一緒に酒を楽しむ

「客が家に来たら、北部の人はお茶と菓子を振舞い、畏まって歓談するが、南部の人は食事を並べて酒を飲む」

(北部のお茶と菓子)

南部では元々、家に客が来たときに出す飲み物といえば「水」が普通で、お茶を振舞う習慣がありません。テトにはどの家庭も伝統的なお菓子を用意しますが、北部では男性も女性もお菓子を食べながらおしゃべりするのに対し、南部では男性の場合お菓子を食べることはあまりなく、どこへ行ってもまずは酒盛りです。

北部の人は客を家に迎えるかテトの挨拶まわりに、南部の特にサイゴン人は旅行に行く

「南部のほうが春を景色を楽しみに出かける風潮が発展している」

ハノイは寒く南部は暑いという気候のせいも大きいかもしれません。やはり暑いほうが外に出かけたいと思うもの。また、北部のほうがしきたりを重んじる傾向が強いので、テトのお供えや新年の挨拶回りをきちんとこなさなければならないと考えている人が多いのかもしれません。また、サイゴンの人はやはり経済的に豊かなのも理由でしょう。

北部と南部の違い、いろいろありますね。地域によってまだまだ風習の違いがいろいろあるようです。ベトナムでテトを過ごす皆さん、色々観察して発見するのも面白いと思いますよ。

華麗なるアオザイの世界 ~ホーチミン市アオザイ展示場~

ホーチミン市では3月は「アオザイ月間」です。有名なアオザイデザイナーのシー・ホアン氏の アオザイ展示場(Áo dài Exhibition) 1区にあるのをご存知でしょうか。「ホーチミン:アオザイ展示場オープン、バオダイ帝の即位服も展示」。ここでどのような展示が行われているのか、見に行ってみました。落ち着いた雰囲気の中で、ベトナムの古き良き伝統を堪能できますよ。

アオザイ展示場(Áo dài Exhibition)

アオザイってなに?

アオザイ(Aó dài、南部発音はアオヤイ) とは、ベトナム人(人口の大多数を占めるキン族)の民族衣装のこと。は「上衣」、dàiは「長い」という意味で、長い上衣とズボンを組み合わせた衣装。中国の影響を強く受けたもので、両脇の長いスリットが特徴です。

現代の女性用のアオザイは、体を覆い隠すようなデザインでありながらも、オーダーメイドで作る体にフィットしたデザインで、両脇のスリットからはわき腹が見え隠れし、世界では 「女性の美しさをもっとも際立たせる衣装」 とも評価されています。

アオザイ

ちなみに、両脇のスリットは元々は中国北方の騎馬民族の衣装が起源となっています。馬に乗るときに足を広げやすいように両側に長いスリットが入れられました。ベトナムでは馬に乗る習慣はありませんが、このスリットが伝わったからこそベトナム女性の美しさが引き出されている、というのが面白いですね。
 

展示場の場所はホーチミン市のど真ん中

アオザイ展示場は、ホーチミン市市庁舎前からサイゴン川までを貫くグエンフエ(Nguyễn Huệ)通りにあります。住所はグエンフエ通り77番地(77 Nguyễn Huệ, Dist. 1)で、 サイゴンプリンスホテル のすぐ隣です。大きなホテルの横ということもあり、ここにあると知らなければ見落としてしまうようなたたずまいです。

       

民族のアオザイ

ベトナムの観光施設の多くは開場時間がとても早いのですが、ここは10時からと少し遅いのでご注意ください。そのかわり、夜は20時まで開いています。

アオザイ公演

 

入場料はちょっとお高め

それでは、早速入ってみましょう。

古き良き時代を感じさせるようなエントランス。ベトナムと西洋がミックスされたような雰囲気です。右奥のおしゃれなライトの下が受付です。アオザイ展示場ですので当然のことながら、受付の女性2人も美しいアオザイを着ています。

チケットは通常時で 120VND(約990)。 かなり高いですが、立地や個人経営であることを考えると、このぐらいの値段になってしまうのでしょう。

アオザイについて紹介

チケットは展示室に入る際に回収されてしまいますので、チケットの記念写真を撮るなら展示室に入る前に。また、飲み物等は受付に預けなければなりませんのでご注意を(帰るときに返却されます)。

アオザイ製作に欠かせないミシン

入口の壁の両側には、アオザイ製作に欠かせないミシンがずらりと並べられていました。年代物で、おしゃれなだけでなく、歴史的な価値もありそうです。

アオザイ展示会

 

アオザイのデザインの幅広さを堪能

展示スペースはの建物の2階部分にあり、係員の案内に従って、入口左奥のエレベーターで昇ります。

2階に着いてエレベーターを降りると、すぐ右側にこの壁紙がありました。部屋の明かりも非常に落ち着いており、心地よいBGMが流れています。お香が焚かれていたのでしょうか、良い香りがしてとてもリラックスできる空間です。

そして、ここでアオザイを着た係の女性にチケットを渡し、アオザイの展示スペースに入ります。残念ながら、ここから先は 写真撮影が禁止 されています。撮影すると係員に注意されますので、ご注意を。

奥に長くのびる部屋にアオザイが並べられています。中央に飾ってあるアオザイはガラスケースに入っており、展示されているアオザイの中でも特に貴重な物だと思われます。

入口から入ってすぐ左には、かわいらしい子ども用のアオザイも展示されています。

無地のアオザイからさまざまな模様や装飾が施されたアオザイまで、 その展示数は99点 にも及ぶそうです。筆者が最も魅了されたのは、白地に数本の青とオレンジの太いストライプが入った現代的なアオザイ。シンプルかつ斬新でありながらも伝統的な雰囲気があり、アオザイのデザインの幅広さを感じました。

展示スペースの中央奥には、ガラスケースの中で両腕部分を広げ、堂々とたたずんでいるアオザイがあります。 阮(グエン)朝最後の皇帝バオダイ(保大)帝(在位:19261945年)が実際に着用したアオザイのレプリカ です

阮(グエン)朝最後の皇帝バオダイ(保大)帝(在位:1926~1945年)が実際に着用したアオザイのレプリカ(正面から見たアオザイ)

阮(グエン)朝最後の皇帝バオダイ(保大)帝(在位:1926~1945年)が実際に着用したアオザイのレプリカ(後ろから見たアオザイ)

オレンジがかった黄色の布地に豪華な刺繍がほどこされ、鮮やかな青の布で縁取りがつけられています。これは、バオダイ帝が1926年に即位した際に着用した式服を1991年に複製したもので、展示物の中の一番の目玉となっています。威風堂々とした姿に上品さと格式の高さが見受けられ、とても魅了されました。

また、展示スペースの一番奥には1617世紀頃のアオザイの複製があります。英語の解説もあり、当時のアオザイのディテールが説明されています。現代のアオザイと比較すると面白いと思います。  

 

 

こちらの動画は、シー・ホアン氏デザインのアオザイコレクションです。

日本でも普段着物姿の人を見ることがあまりないように、ベトナムでも普段の生活では意外とアオザイ姿を目にすることはありませんし、制服などで着用されているアオザイはポリエステル製の現代的なものばかり。ここでアオザイの歴史に思いをはせながら、ぜひその奥深さを堪能してみてください。

Taxi sign on roof top car

タクシーの乗り方 ~トラブル回避のための基本~

ベトナムではバス、鉄道などの公共交通の利便性が高くなく、また発達していないため、バイク以外の移動手段はタクシーが中心になっています。都市部では多くのタクシーが運行しており、スコールやラッシュ時、テト(旧正月)期間を除き、タクシーをつかまえることは容易です。

どこで乗る

乗り方流しのタクシーであれば、手を挙げて合図して止めるのが一般的。サービスアパートやホテル、レストランなどの前にはタクシーが待機していることが多いため、スタッフに呼んでもらいましょう。

また、自分で電話して呼び出すこともできます。オペレーターは英語対応もだいたい大丈夫。迎車代はかかりません。そのとき、タクシーの大きさを指定することもできます。運転座席を含まない4人乗り車両(4 seater)のことをベトナム語で「4 chỗ(ボンチョ~)」、7人乗り車両(7 seater)のことを「7 chỗ(バイチョ~)」といいます。(chỗ=場所、位置)

夜間の場合、タクシーの車上灯が点いていれば空車、消えていれば満車とすぐに見分けられます。

ホーチミン市で利用しやすいタクシーは?

運転手にもよりますが、ホーチミン市で在住外国人に比較的信頼されているのは、マイリン・タクシーとヴィナサン・タクシーの2社です。

マイリン・タクシー(Taxi Mai Linh

マイリン・タクシー(Taxi Mai Linh)

                              マイリン・タクシー(Taxi Mai Linh)

車体は、緑一色のものと、白地の下に緑のラインが入っているもの、2種類あります。運転手は白いシャツに緑色のネクタイを着用しています。

電話番号:08‐38 38 38 38(ホーチミン市)
ウェブサイト:http://www.mailinh.vn/

ヴィナサン・タクシー(Vinasun Taxi

ヴィナサン・タクシー(Vinasun Taxi)

                             ヴィナサン・タクシー(Vinasun Taxi)

白い車体の下のほうに、深緑と赤い線がはいっています。運転手は白いシャツに赤いネクタイを着用しています。

電話番号: (028) 38 27 27 27(ホーチミン市)

ウェブサイト:http://www.vinasuntaxi.com/
どちらの会社も、最近は女性の運転手さんも増えてきました。女性で運転手になる人はよっぽどの車好きなので、概ね運転が丁寧で上手。道もよく知っており、安心して乗れます。

料金システム

ほとんどのタクシーがメーター制。初乗り料金やその後の加算システムは、会社や車の大きさによって多少異なります。

ホーチミン市のマイリンタクシー(Taxi Mai Linh)の場合、料金は以下の通りです(2019年8月4日時点、税込み)

車種 初乗り(0.5km) 31kmまで 31km以上
Kia Morning, Huynhdai i 10(4人乗り) 5.000VND 13.900VND 11.600VND
H. Verna, Vios, N. Sunny (5人乗り) 5.000VND 15.100VND 12.000VND
Inova G, Inova E, Inova J – 2014

(7 人乗り)

5.000VND 17.000VND 14.600VND

なお、待ち時間料金はいずれも、4分ごとに3000VND(約15円)。ホーチミン市の中心部からカントー(50 km)までのマイリンタクシーを4人乗りのヒュンダイi10で予約する場合は、次の金額を支払う必要があります。

マイリンタクシー料金= 5000 + 13,900 *(30-0.5)+ 11,600 *(50-30)= 647,050 VND

利点:車は24時間年中無休で多数の車両で運行されているため、予約時にすぐに利用できます。あなたがあなたの目的とニーズに応じて選ぶための多くのタイプの車。

短所:多くの改善がありましたが、車の品質とインテリアはまだマイリンのマイナスポイントです。古い車や乱雑な車は、顧客がよく不満を言う理由の1つです。

ホーチミン市のビナサンタクシー(Taxi Vinasun)の場合、料金は以下の通りです((2019年8月4日時点、税込み)

車種 初乗り(0.5km) 31kmまで 31km以上
Vios (5人乗り) 11.000VND 14.500VND 11.600VND
Innova J (7人乗り) 11.000VND 15.500VND 13.600VND
Innova G (7 人乗り) 12.000VND 16.500VND 14.600VND

なお、待ち時間料金はいずれも、4分ごとに3000VND(約15円)。ホーチミン市の中心部からカントーまで50kmの距離で行く場合、乗客は5人乗りのViosタクシーを選択するとします。タクシー料金は次のように計算されます:VinaSun料金= 11,000 + 14,500 *(30-0.5)+ 11,600 *(50-30)= 670,750VND。

利点:旅客輸送の分野で17年以上の経験を持つことは、評判の良い高品質のブランドです。熱心でフレンドリーな訓練を受けたドライバーのチームに加えて、VinaSunのカスタマーケアサービスも多くのユーザーから高く評価されています。現金、ATMカード、Momo e-walletなどの多くの支払い方法を適用します。

短所:タクシーの値段が一般的な値段に比べて高い。

タクシー利用時の注意

ドアは自動ドアではないため、自分で開けて乗り込みます。日本と違って右側通行ですので、進行方向に向かって右側のドアを開けて乗り込みます。左側のドアは安全のため外側からしか開かないようになっていますので、降りるときに左のドアを開けたいときは運転手に外側から開けてもらいます。

目的地を告げる時、住所を口頭で伝えても、ベトナム語の発音が正確でなければ理解してもらえません。また、地図に慣れていないドライバーが多いため、地図を見せても上下さかさまに持って首をかしげていることも。目的地の住所を記載したものを見せるのが最も良い方法です。住所はベトナム語表記が望ましいですが、英語表記でもたいてい理解してもらえます。

ちなみに、市内に同じ名前の通りが2つあるケースがあり、違う場所の同名の通りに連れて行かれたというトラブルが時々発生しています。少なくともどの区(quận、クアン)なのか伝えておくのが無難です。

車に乗りこんだらまず、メーターが初乗り料金になっているか、走り出した後メーターが動いているかどうかを確認しましょう。

ヴィナサン・タクシーのメーター

                            ヴィナサン・タクシーのメーター

メーターが動いていれば、走行距離を表す数字が必ず動き出します。上の写真の場合では、メーター右上の数字です。中央の大きな数字が料金です。表示には「17」の横に小さな「0」がついていますが、これは「1万7000VND」という意味です。2万1500VNDであれば、「21」の横に小さな「5」が表示されます。マイリンの場合は、「17.0」「21.5」と表示されます。

外国人が現地通貨に慣れていないのにつけこんで、一桁多い料金を請求する悪質な運転手もいますので、注意が必要です。

また、ゆっくり走っているにもかかわらず、メーターがガンガン上がるなど、細工が疑われる場合は、気づいた時点で車を降りましょう。その際、タクシー番号(フロントガラスの右上や前座席の背面部分などに記載あり)を控えておいて、運転手のいないところでタクシー会社に報告するのが望ましいでしょう(報復されないための用心)。最近競争が激しくなっていること、運転手の希望者が多いことから、大手タクシー会社は客から苦情があれば運転手を処分します。

運賃の支払い

精算時におつりがないと言ってくるドライバーもいるため、細かいお金を用意してから乗りましょう。千ドン単位のおつりは、チップとみなされて、返されないこともあります。逆に、細かい持ち合わせがなくて、500VNDや1000VND足りないぐらいだと、おまけしてくれることもありますが。

降車時には忘れ物、落し物がないか必ずチェックする癖をつけましょう。乗客の忘れ物を返した運転手が表彰されたり、美談として大々的なニュースになるお国柄。忘れたものは戻ってこないのが当たり前です。多くの在住日本人男性が、飲んだ帰りにタクシーの中で携帯電話を落としてなくしています。飲んだ帰りは要注意です。

白タクに注意

車体のロゴが、ペイントではなく、マグネットシールで貼り付けられているものは白タクのため、乗車しないようにしましょう。大手のマイリンやヴィナサンに似せた車体にしているものが多いです。運転手が制服を着ているかどうかも、見分けるポイントになります。

白タク

                                                       白タク

白タクはメーターに細工がされていたり、高額な料金を請求されることがあります。特にベンタイン市場や戦争証跡博物館など、有名な観光スポット付近にこの手のタクシーが多いので要注意です。

日本と違い、街中であればワンメーターでも嫌な顔せず乗せてくれることの多い便利なベトナムのタクシー。トラブルのないよううまく活用したいものですね。

寒食節-餅菓子の日ベトナムの旧暦3月3日

日本で3月3日といえば「雛祭り」ですが、ベトナムの旧暦3月3日は Tết Hàn thực(テットハントゥック)」 といわれる日。漢字になおすと、Tếtは「節」、Hànは「寒」、Thựcは「食」、つまり 「寒食節」 。中国の寒食節がベトナムに伝わったものです。但し、この「Tết Hàn thực」という言い方はあまり一般的ではなく、この日に「bánh trôi(バインチョイ)」「bánh chay(バインチャイ)」という餅菓子を食べることから、人々の間では Ngày bánh trôi bánh chay( ガイバインチョイ バインチャイ) という名で親しまれています(Ngày=日)。

Bánh trôi bánh chay (バインチョイ バインチャイ)

 

主に北部の習慣

この寒食節、実はベトナム全土にあるわけではなく、ハノイを中心とした 北部の習慣 です。北部ではこの日になると、通りのあちこちににわか餅菓子売りがたくさん出没しますし、餅菓子を手作りする家庭も多いですが、中部や南部では特に目につきません。南部では「3月3日は何の日?」と聞いてもピンとこない人が多く、知っていても、殆どの人はただ「餅菓子を食べる日」ということしか知らないようです。

寒食節の由来

「寒食」とは「冷たい食べ物」という意味。この日は、火を使わず、あらかじめ用意しておいた冷たい食べ物を食べるということからこの名がついています。本場の中国では事前に用意した餅菓子やお粥を食べるようですが、現在のベトナムでは餅菓子を食べるという形だけが残っています。

この寒食節の起源は、こんな中国の伝説にあると言われています。

晋文公復国図

今から2000年ほど前、中国は春秋戦国時代。晋の国の君主である献公には重耳という息子がいたのですが、お家騒動に巻き込まれ、国を負われて19年間も中国北部を国から国へと放浪します。重耳に付き従ってきた者たちは、苦しさに耐えかねて次々と離れて行き、残ったのは介子推とそのほか5人だけでしたが、いずれも忠誠心の厚い者ばかりでした。食べるものに事欠くようになり、重耳がとうとう倒れると、介子推はひそかに自分の腕の肉を切り取って調理し、重耳に食べさせるほどの忠義を尽くしました。

のちに重耳が晋国の君主の座に就いて文公となると、苦難を共にした6人にそれぞれ高い地位を与えましたが、忠臣であった者たちが次第に権力争いを始めるようになると、介子推はこれを疎んじ、「焚死(ふんし)しても公候にならず」と言って、年老いた母を連れて山の中で隠遁生活をするようになりました。

文公は、戻ってきて側に仕えるよう介子推に使いを出しましたが、なしのつぶて。自ら探しに行ったものの、介子推母子は見つかりません。そこで、もし山火事になれば母を連れて山から下りてくると考えた文公は、山に火を放ちました。山は三日三晩燃え続け、山全体を焼き尽くしましたが、母子は姿を現しません。文公が家来に様子を見に行かせたところ、介子推母子は1本の焼け焦げた木に抱きついたまま、焼死していました。文公は母子の死を心から悼み、山に廟を建立して、その山の名前を「介山」と名づけました。そして、介子推母子の命日には家で火を使わず、あらかじめ用意しておいた冷たい食べ物を食べるように、全国にお触れを出しました。長い間にこれが風習となり、現在まで「寒食節」として引き継がれています。

本場の中国では、寒食節に先祖の墓に詣でて故人をしのび、亡き御霊を祭るということですが、ベトナムでは餅菓子を祖先を祭る棚に供える程度で、特に祖先を祭る日というわけでもないようです。

どんな餅菓子を食べるの?

Bánh trôiバインチョイ)」「Bánh chay(バインチャイ)」 という餅菓子を食べます。

Bánh trôiは黒砂糖を米粉で作った生地で包んだお団子です。上に白ごまをトッピングします。

Bánh trôi(バインチョイ)

Bánh chayは緑豆の餡が入っている団子をシロップに入れて食べるもの。上に、ゴマやココナツの果肉を細く切ったものなどをトッピングします。団子はbánh trôiよりも大きめに作ります。

Bánh chay(バインチャイ

この時期の北部ならではのお菓子、機会があればぜひ味わってみてくださいね。